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北山田のきじ車(中)

大野原きじ車保存会/玖珠町

250年前から伝わる手作りの木製玩具。民芸運動の旗手、バーナード・リーチもこの素朴な造形を高く評価した。木の性質上、寒い時期の半年間しか作ることが出来ない。

商品番号51-B
商品名北山田のきじ車(中)
サイズ幅130 × 高さ60 × 奥行き75mm
価格1,700円(税別)

商品内容

●原材料:木(大分県産)
●手作りのため、サイズ・形に若干の個体差があります。

 玖珠町の山里にある小屋から、カッカッカッと小気味の良い音が聞こえてくる。きじ車を作る音だ。  きじ車とは、かつて九州各地でよく作られた子供用の玩具で、東北のこけし同様、地域によってさまざまな特色がある。北山田のきじ車は着彩を一切施さず、コシアブラの木を鉈や鋸で削り作られる。その素朴な美しさに惹かれて、最近は遠くからわざわざこの小屋を尋ねて来る人もいるという。

 北山田のきじ車が生まれたのは今から約250年前のこと。時代の変化で一度は途絶えてしまったきじ車を甦らせ、次に繋げていこうというのが、大野原きじ車保存会だ。会のメンバーは、20代から80代までと幅広く、職種もそれぞれ違う。そんな人たちが仕事の合間に作業場に集まり、昔ながらのきじ車を作っている。 「保存会の人達はみんなきじ車を好いとるけん、自然と集まったんじゃ」と、会長の高倉三蔵さんは微笑む。

 きじ車には、昔から伝わる型紙がある。とてもシンプルなシルエット。しかし、例えその通りに作ろうとしても、一つひとつその表情は変わってしまう。 「シンプルだからこそ、奥が深いんよ」手仕事ならではのズレが、かえってきじ車の姿を生き生きとさせている。 「きじ車は売るために作られたんと違うんよ。専門の職人がいたわけじゃなく、日々の生活の中で生まれたんやち。わしらは昔からこの土地で愛されている形を、どうにか未来に残したい。それだけや」

 作業も終盤になってくると、メンバーの一人が、昨日しとめたという猪の肉を持ってきて、奥の居間で料理を始める。小屋中に美味しそうな匂いがただよってきた。これから恒例の猪鍋を囲んだ宴会が始まる。 「作業後のこれが楽しくてやっているところもあるんだよねぇ」と、メンバーもみんな嬉しそう。きじ車の里は今夜も楽しげな声が響く。