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国東七島藺・畳【産直】

くにさき七島藺振興会/国東市

350年前から伝わる七島藺は、「青筵」と呼ばれ、庶民の敷物としてなくてはならないものでした。織り上がった畳表には力強い美しさが感じられます。1日にわずか二畳ほどしか織り上げることが出来ない貴重な畳です。

商品番号50
商品名国東七島藺・畳【産直】
サイズ半畳
価格25,000円(税別)

※【別途送料】にご注意ください。

商品内容

  • 産直販売
  • 受注生産

※ご希望の方はメール(info@oitamade.asia)にてお問い合わせください。 二豊製畳(有)よりご連絡させていただきます。
●名称:国東七島藺・畳
●原材料名:国東七島藺
●原料原産地:大分県国東市

 

 梅雨が明け夏も本番になると、国東半島では、七島藺の刈取り作業が始まる。七島藺は、国東半島で350年前より生産されている琉球畳の原材料。かつては多くの人が栽培・製織に携わっていた。60代前後の方の中には、自宅や隣近所の織り機の音を聞いて育ったという方も多いという。しかし、栽培の難しさや畳離れからその後急速に衰退し、現在では国東地方に生産農家を数軒残すのみとなった。

 中津市の老舗畳屋の3代目である細田さんは、これまでも多くの七島藺畳を目にしてきたが、七島藺農家の松原さんが作った畳表を手にしてその美しさに目を奪われた。「青々として力強くて、衝撃だった」 江戸時代から庶民の生活の一部だった七島藺は「失くしてはならない、大切な文化」。細田さんは、地元の生産農家の方々や行政に働きかけ、途絶えかけていた七島藺産業の再生を目指して「くにさき七島藺振興会」を発足させた。

 

 

 七島藺を育てるのはとにかく手がかかる。機械化が出来ないのだ。初夏に植付けてからの生命力はすごい。ぐんぐんと背がのびるのを、風に倒されないように網を張り、美しく均一な太さの七島藺が出来るように定期的に刈込みをする。刈取りは夏の最中二ヶ月近く続く。雷が出ない限りは毎朝毎夕畑に出る。普段は温厚で寡黙な松原さんもこの時期だけは人が変わるという。刈取りは全て鎌で茎が折れないように注意しながら行う。断面が三角形をした美しい七島藺が次々と刈取られ、束にされていく。その姿はエネルギーに満ち溢れている。植付けから畳表を織り上げるまでは手作業の連続だが、松原さんは「手作業だから想いが込もる」と静かに語る。一年のどの時期が一番好きですか?と聞いたら奥さんの恵美さんが「全部好き」と即答してくれた。七島藺がぐんぐん大きくなっていく姿を見るのも、乾燥庫から出した時に広がる香りも、織り上がった美しい畳表に触れる瞬間も、「全部好き」なのだそう。

 

 

 現在、振興会では、七島藺工芸士の活動の場も増やそうとしている。「必要なのは、七島藺の生産と、職人の育成、七島藺を伝えていくことを同時に進めること。このどれかが欠けても成り立たない。後継者が育たなければ続いていかないし、クオリティの高さを追求しなくては伝わっていかない」と細田さんは語る。円座などの工芸品は、畳表を作る際に出る七島藺の端材を三つ編みにして作られる。青々とした香りと、使い込むほど艶や風合いが増していくのが何よりの魅力だ。「工芸士が増えることによって、農家さんの手伝いをしたい、自分でも栽培したい、という人が出てくることが嬉しい」若い工芸士の淵野美由紀さんも、ご主人の聡さんと一緒に七島藺の栽培から製織、工芸品の制作まで取り組んでいる。七島藺の世界に、少しずつ新しい風が入ってきた。